毎月決まった金額を支払うことでこだわりのお茶が定期的に届けられるお茶のサブスク(サブスクリプションサービス)。スーパーやコンビニでは手に入れづらい本格的なお茶を手軽に楽しめたり、存在自体を知らなかったようなレアな銘柄を味わえたりするので、お茶好きな人におすすめです。
また自宅にお茶の葉を届けてくれるだけでなく、スタンドに立ち寄るとマイボトルに注いでくれるサブスクもあるので、きっとご自身の生活スタイルに合ったものが見つかるでしょう。
本稿では6つのサービスをピックアップしました。是非ご覧ください。
目次
日本茶(緑茶)のサブスク
まずは日本茶(緑茶)を扱うサブスクから紹介します。日本茶の定義については範囲が広いので、本稿では『精選版 日本国語大辞典』の「(紅茶など外国の茶に対して) 日本で飲まれる茶、特に緑茶をいう。」という記述に従うことにします。
FAR EAST TEA COMPANY
品種にこだわるFAR EAST TEA COMPANY(以下、FETC)の日本茶サブスクは、毎月2種類ずつ日本全国から厳選されたお茶を届けてくれます。
単一品種・単一農園にこだわったハイクオリティな茶葉が揃っており、生産者のコンセプトや思いがダイレクトに伝わります。
現在栽培されている日本茶は約100種類と言われていますが、生産量の約7割を占めるのは「やぶきた」という品種です。FETCではあまり知られていない様々な品種を紹介してくれるので日本茶の世界が広がるでしょう。
お茶の味にあまり注目したことがない人も、茶葉ごとの風味の違いに驚かされるかもしれません。最低購入回数などの縛りはないので1カ月からお試しできます。
S.E.N
S.E.Nはリラックスすることを重視したお香と抹茶のブランドです。ブランド名に「.(ロゴは「、」に近い)」が使われているのは忙しい日々に句読点を打つような時間を届けたいというコンセプトによるものです。
抹茶には中枢神経興奮作用を緩和させリラックス効果をもたらすといわれているテアニンが多く含まれているので、忙しい日々のブレイクタイムにぴったりでしょう。最高級の抹茶が和三盆と合わせて毎月届くセットと、フルーツやチョコなどの香りを付加した本格的な京都の宇治抹茶が毎月届くものと選べ、いずれも濃厚な風味をじっくり味わえます。
専用の抹茶椀ではなくマグカップでも十分楽しめるよう、初回注文時に茶筅ではなくマドラーが付属するのがおすすめポイントです。「お茶の作法」など気にせず、カジュアルにたしなみましょう。
日本茶(緑茶)以外のお茶のサブスク
紅茶をはじめとした、緑茶以外の様々なお茶のサブスクを紹介します。
TEA FOLKS
TEA FOLKSでは2カ月に1度、毎月異なる2つの茶園の和紅茶を届けてくれます。和紅茶とは日本で育ったお茶の木から採れた茶葉を、日本で紅茶に加工した「日本産の紅茶」のことです。
イギリスなどヨーロッパのブランドが有名な紅茶ですが、和紅茶もクオリティの面で引けを取りません。TEA FOLKSのサブスクでは農薬不使用栽培かつ品評会で高く評価されたものだけが厳選されています。
また生産者のストーリーやおいしい淹れ方のレシピが人気で、ユーザーの3割がティーインストラクターや紅茶教室主宰者といった紅茶のプロとのこと。近くのお店などでは手に入れづらい、こだわりの紅茶を楽しみたい人におすすめです。
味とサイエンス(subsc/サブスク)
「定期・定額購入」専門のECモールsubsc(サブスク)で提供されている、味とサイエンスのコースはセイロン茶葉100%のブランドティーと有機100%のハーブティーのセットです。
セイロン茶葉の産地として知られるスリランカはインド、ケニアに次いで世界第3位の生産量を誇りますが、全てが同一のクオリティ、単一のブランドではありません。地域によって様々な特徴ある茶葉やブランドがあります。
なかでも味とサイエンスがお届けする1835年創業の「GeorgeSteuart Tea(ジョージスチュアートティ)」はセイロン茶葉100%の歴史あるブランドで、英国王室に献上されたことでも知られており、歴史あるブランドの紅茶を楽しみたい人におすすめです。
マイボトルで楽しめるサブスク
最後に紹介するのはマイボトルに詰めてもらうタイプのサブスクです。生活圏内にスタンドがある場合は、生活の一部として取りいれてみるのもよいでしょう。
USAGIYA TEA BOTTLING
USAGIYA TEA BOTTLINGは専用ボトルとパスポートを持ってスタンドに行くと、30日間何度でもお茶を入れてくれるサービスです。
初回のみ専用ボトルを購入する必要がありますが、何度でも使えるので次月以降はパスポートの購入だけで済みます。15種類のお茶から選べるので飽きることもないでしょう。
容器を使い捨てにしないのでSDGsにも配慮されており、エコな取り組みだと言えます。生活圏内にスタンドがあれば毎日入れてもらうことも可能なので、かなりお得なのではないでしょうか。北海道から福岡まで全国にスタンドがあるので、まずはチェックしてみてください。
CRAFT TEA
CRAFT TEAはスタンドでカップ、または持参のマイボトルに1日1杯ずつお茶を入れてくれるサブスクを提供しています。
特筆すべきはドリンクの種類です。プランによって選べるドリンクの種類は異なりますが、日本茶だけでなくほうじ茶や紅茶、ラテといった喫茶店のようなメニューまで楽しめます。
またスタンドのフランチャイズにも積極的で、公式サイトで顧客の平均来店数や1杯あたりの原価の一部までも公にして参加者を募っています。
コロナ禍でも顧客1人当たり3カ月間で平均14回も来店するというデータは利用者からの人気ぶりが伺えますが、その反面、経営・運営者の視点に立つとコストアップに繋がりそうにも思えます。しかしサブスクの安定収入に加えて、来店時のついで買いなどが増えるので逆に売上アップが見込めるとのこと。
CRAFT TEAは利用者に人気で、運営者としても利益が見込め、しかもマイボトル持参ならゴミも減らせるので「一石三鳥」のサービスといえるかもしれません。
2021年11月時点では新宿や銀座、丸の内などまだ限られた場所にしかスタンドがありませんが、今後全国に広がっていくことでしょう。都内に通勤している人は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
以上、日本茶からラテまで楽しめる様々なお茶のサブスクを紹介しましたが、本稿で紹介したものは数あるサービスのほんの一部にすぎません。お茶に限っても相当な数のサブスクがあるので、契約する際はご自身の好みやライフスタイルに合ったものを吟味して取り入れていきましょう。